優れたアイデアよりも先に必要なのは、それが本当に求められているかを確かめる仕組みです。本稿では、新規事業の企画立案において「検証」が果たす役割について考察します。

アイデアと事業のあいだにあるもの

新規事業の相談を受けるとき、多くの場合すでに「アイデア」は存在しています。市場の課題への気づき、既存サービスへの違和感、あるいは単純な思いつき。しかし、アイデアと事業のあいだには大きな溝があります。それを埋めるのが「検証」というプロセスです。

アイデア段階では誰もが正しく見えます。問題は、それを裏づける事実がどこにもないことです。検証とは、この溝に橋を架ける作業にほかなりません。

「事業計画書を書く前に、まず一人の顧客に話を聞きに行くべきだ。」

小さく試し、早く学ぶ

EKURが新規事業の企画立案・支援において重視しているのは、最初から完成度の高い事業計画を作ることではありません。むしろ、最小限の労力で「仮説が正しいかどうか」を確かめられる形を設計することです。

検証の3つのステップ

第一に、誰のどんな課題を解決するのかを言語化すること。第二に、その課題を持つ人に実際に会い、話を聞くこと。第三に、簡易的な形でもよいので実際に価値を提供してみて、反応を確かめることです。

この順序を飛ばして事業計画やプロダクト開発に進んでしまうと、後から前提が崩れたときの手戻りが非常に大きくなります。

伴走という支援のかたち

私たちが新規事業の支援において大切にしているのは、検証のフェーズから実行のフェーズまで、継続的に伴走することです。市場調査や事業計画の策定はもちろん、必要であればプロトタイプとなるアプリケーションの開発まで一貫して支援します。

新規事業は、思いつきを磨き上げる作業ではなく、事実を積み重ねていく作業です。私たちはその積み重ねに、専門性を持って伴走します。